ムスリムになりたいのですが、でも・・・イスラーム改宗についてのよくある誤解(中)

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説明: イスラーム改宗を阻んでいる、さらなる誤解。

  • より アーイシャ・ステイシー
  • 掲載日時 30 Mar 2015
  • 編集日時 30 Mar 2015
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I_want_to_be_a_Muslim_but_(part_2_of_3)_001.jpg真の神以外に神はなし。それは容易なイスラームへの改宗を促すシンプルな宣言です。唯一の神と唯一の宗教よりも単純なことはありません。しかし前回で考察したように、人が真理を認識してムスリムになろうとするとき、サタンは「でも」という言葉を囁きかけます。私はムスリムになりたいのですが、でも・・・。「でも私は心の準備ができていません」「でも私はアラビア語が分かりません」「でも私は改名したくありません」今回は、イスラーム改宗を妨げるさらなる誤解について見ていきます。

3.ムスリムになりたいのですが、割礼をしたくありません。

預言者ムハンマドは、すべての子は、神への正しい理解を持ったフィトラの状態で生まれてくるのだと述べています。預言者ムハンマドにまつわる伝承は、フィトラ(天性の自然な状態)に関する条件には5つがあることを教えます。

「フィトラには5つが含まれる。陰毛を剃ること、割礼、口髭を短く刈り揃えること、脇毛を引き抜くこと、そして爪を切ることである。」これはあらゆる預言者たちが実践し、彼らがもたらした法によって信仰者たちに対しても実践が促されていた、古代から続く自然な身だしなみであると考えられます

イスラーム学者の大多数は、男性にとってそれが危害となる恐れがない限り、割礼が義務であるということに合意しています。その有害性を判断する際には、クルアーンと預言者ムハンマドの真正な教えを参考にしなければなりません。もしも割礼をすることによって負傷の恐れがある場合、または日々の生活が悲惨なものとなる合法的な理由がある場合、その義務は免除されます。その問題がイスラーム入信への妨げとなることは認められません。言い換えると、それはムスリムになるための条件ではないということです。また、それは礼拝を先導することの条件でもありません

イスラームでは、女性割礼も義務ではありません。

4.ムスリムになりたいですが、私はアラブ人ではありません。

イスラームは、あらゆる時代・地域・人々に啓示された宗教です。特定の人種や民族へのものではありません。それはクルアーンと預言者ムハンマドにまつわる真正な教えに基づいた、包括的な人生の道標です。

人がムスリムになるために必要とされる人種や民族はありません。預言者ムハンマドは、最後の説教においてその事実を非常に簡潔に繰り返しています。

「全人類はアダムとイブから来たのであり、アラブ人は非アラブ人に優越することはなく、非アラブ人はアラブ人に優越するということもなく、白人は黒人に優越することはなく、黒人は白人に優越することもない。ただし、それは篤信と善行を除いてである。全てのムスリムはお互いに同胞であり、ムスリムたちはひとつの集合体を構成するということを知りなさい。」

“人びとよ、われは一人の男と一人の女からあなたがたを創り、種族と部族に分けた。これはあなたがたを、互いに知り合うようにさせるためである。”(クルアーン49:13)

5.ムスリムになりたいですが、イスラームについて何も知りません。

ムスリムになるために、あらかじめイスラームのことを沢山知っておく必要はありません。信仰証言の意味、そして6つの信仰箇条を知るだけで十分です。イスラームに改宗後、徐々に宗教について学ぶ時間を設ければ良いのであり、急いだり焦ったりする必要はありません。ゆっくりと自分のペースで余裕を持ちつつ、着実に前進することを心がけるべきです。イスラームの神秘的な美や安寧について理解し、預言者ムハンマドを含む、すべての預言者たちがもたらしたイスラームの教えを学ぶことのできる時間を設けるべきです。ムスリムは決して学びを止めたりはしません。それは死まで続く、人生全体を通したプロセスなのです。

預言者ムハンマドはこう述べています。「信仰者は天国に到達するまで、善きことを聞き続ける(知識を求め続ける)に事欠かないのである。

6.ムスリムになりたいですが、これまで罪を犯し続けてきました。

信仰証言(シャハーダ)を口にしたのであれば、その人物はあたかも新生児のような状態となります。つまり、過去の罪はそれがいかに大きなものであれ、すべて洗い流されます。その人物の「行いの帳簿」は罪のない、白く輝く真っさらな状態となり、新たな始まりを歩み始めるです。

“不信心の者に言ってやるがいい。「あなたがたが(信者に対する迫害を)止めるならば、過去のことは赦されよう。」”(クルアーン8:38)

誰一人として、イスラームの真理を受け入れる強制はされません。しかし、唯一なる神の存在を心が感じているのであれば、ためらってはなりません。

宗教には強制があってはならない。正に正しい道は迷誤から明らかに(分別)されている。それで邪神を退けてアッラーを信仰する者は、決して壊れることのない、堅固な取っ手を握った者である。アッラーは全聴にして全知であられる。”(クルアーン2:256)



脚注:

サヒーフ・ムスリム

サヒーフ・ブハーリー、サヒーフ・ムスリム

アッ=シャウカーニー、ナイル・アル=アウタール、バーブ・スナン・アル=フィトラ

[1] Fataawa al-Lajnah al-Daa’imah, 5/115, Al-Ijaabaat ‘ala As’ilah al-Jaaliyaaat, 1/3,4

別れの説教の本文は、サヒーフ・ブハーリー、サヒーフ・ムスリム、アッ=ティルミズィー、イマーム・アフマドにおいて見出されます。

アッ=ティルミズィー

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