妻への優しい接し方
- より IslamReligion.com
- 掲載日時 23 Aug 2010
- 編集日時 28 Aug 2010
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妻への優しい接し方
神は男性が妻に優しくし、出来る限り最善の対応をするよう教示しています:
「…そして、彼女らとよい形で接するのだ…」(クルアーン 4:19)
また預言者ムハンマドは、こう言っています:「最も信仰を完遂する者とは、最高の品位を備えた者である。あなた方のうち最も優れた者とは、身内の女性たちに対して最もよく接する者である。」[1] 慈悲の預言者は私たちに、夫の妻への接し方はムスリムの信仰心の現れであるよき品位を反映しているのだ、と言っているのです。一体ムスリムである夫は、いかにその妻に対してよく接するのでしょうか?彼は朗らかな態度を心がけ、彼女を感情的に傷つけず、彼女を害するあらゆるものを取り除き、優しく接し、また彼女に対して辛抱強くなければなりません。
優しくある、ということにはよきコミュニケーションも含まれます。夫は心を開いて、妻の話を進んで聞くべきです。多くの場合、夫は(仕事のことなど)自分の欲求不満を解消したいと感じますが、その一方で彼女の悩み(子供が宿題をしないことなど)を聞いてやることを忘れてはなりません。また夫は、自分自身や妻が怒っていたり、疲れていたり、あるいは空腹であったりする時に、重要なことを話すべきでもありません。コミュニケーションと歩み寄り、そして熟考は、結婚生活の土台なのです。
また優しくある、ということには、妻を励ますことも含まれます。最も有効な賞賛は、真に重要なこと‐つまり妻の真の価値‐を認識する誠実な心から発信されるのです。ゆえに夫は、妻が最も不安に感じることを自らに問い、かつ彼女の価値を発見しなければなりません。そしてそれこそが、彼女が褒められたいつぼなのです。夫がそこをくすぐればくすぐるほど、彼女もそれを褒め称え、この好ましい習慣はより目的に適ったものとなります。優しい言葉とは、「僕は、君の考え方が好きだなあ」とか、「その服を着ると、綺麗だね」とか、「僕は、電話で君の声を聞くのが好きなんだ」とかいう類のものです。
人間というものは不完全に出来ています。神の使徒ムハンマドは、こう言っています:「信仰者の男性が、信仰者の女性を嫌うようなことがあってはならない。もし彼女の性格の一部が気に入らなくても、他の長所を喜ぶべきなのである。」[2] 男性は妻の何かが気に入らなくても、彼女を嫌ったりしてはなりません。もしそれを一つのチャンスとするならば、彼は彼女の中の気に入る点を何かしら発見するはずなのです。妻の好ましい点を半ダースほど挙げてリストにしてみることは、夫が妻の好ましい点に気付く方法の一つです。結婚事情に通じている者は、ちょうどイスラームの預言者が奨励したように、妻が夫にしてくれることだけではなく、出来るだけその性格的特徴に焦点を当て、そしてそこにおいて明晰であるよう勧めています。例えば、もしかすると夫は、妻が彼のきれいな洗濯物を配置するその方法を評価するかもしれません。しかしその行為の根底に潜んでいる性格的特徴は、彼女には思いやりがあるということかもしれないのです。夫は、同情的、気前がよい、親切、信心深い、創造的、上品、正直、愛情豊か、精力的、穏やか、楽観的、頼り甲斐がある、誠実、自信家、明るい、などといった賞賛に値する特徴を考慮しなければなりません。夫は時々このようなリストを作成する時間を見つけ、妻を最も嫌ってしまいそうな対立の時に、それをチェックし直すべきでしょう。そうすることで彼は妻のよい特質に気付き、よりそれらを褒め称えたくなるに違いありません。
ある時、神の使徒ムハンマドの教友の一人が、こう尋ねました:「妻の夫に対する権利は何ですか?」彼はこう答えました:「あなた方が食べる時に食べさせ、着る時に着させ、その顔をぶったりしないことである。彼女らをけなしたりせず、家の中以外では彼女らを避けたりしてはならない。」[3]
結婚における確執は現実的に不可避であり、それは大きな怒りをもたらすものです。そして怒りはその対処が最も困難な感情の一つですが、そのコントロールへの第一歩が、自分を傷つける者をいかに赦すか、ということを学ぶことなのです。確執にある場合、夫は妻に話しかけることを止めたり、あるいは彼女を感情的に傷つけたりするべきではありません。しかしそれが状況の改善につながるのなら、彼は彼女と同じベッドで寝ることを中断することは出来ます。しかし例え夫が怒りを感じていたり、あるいは自分に非はないと思っていたりしても、彼はいかなる場合であっても妻を傷つける言葉でけなしたり、傷つけたりしてはならないのです。
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