全宇宙に遍在するしるし
説明: 物質の最小単位である原子から、何十億もの恒星を有する諸星雲、私たちとは切り離すことの出来ない月と太陽系に至るまで、あらゆるもの、そしてそれらの細部隅々にまで、すべては一片の不備もなく、精密な時計のように完全なる調和を保っています。これら全ての事実が神の存在を証明しているのです。
- より A.O.
- 掲載日時 25 Oct 2010
- 編集日時 14 Nov 2010
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あなたが数百万のレゴブロックを使って、巨大な都市を建設することを想定してみましょう。この都市に高層ビル群、曲がりくねった道路、電車の駅、空港、ショッピングモール、地下鉄や、河川、湖水、森林、海岸なども作ってみましょう。そこの住民として、道行く何千人もの歩行者、家庭でくつろぐ人々、そしてオフィスで働く人々も加えてみましょう。あなたはあらゆる詳細を反映させなければなりません。交通信号や切符売り場、さらにはバス停の運行表まで加えなければなりません。
もしもある人物があなたの前に現れ、あなたが微々たる細部にまでこだわって計画し、骨を折ってようやく作り上げたこの都市のレゴブロックは、偶然の産物としてもたらされたのであると主張したとすれば、あなたはその人物の精神状態を疑いたくなるはずです。
では、あなたが建設した都市に再び目を向け、もしもあなたがたった一つのレゴブロックを正しい位置に置き忘れた、またはそこから置き換えたことによって、都市全体が崩れ落ちてしまったとしましょう。あなたが都市を安定させるために確立しなければならなかった厳密なバランスというものが、想像出来るでしょうか?
私たちの住むこの世界も同様に、人間の頭脳では推し量ることの出来ない程の膨大な数の詳細の積み重ねにより、初めて可能となっているのです。これらの詳細が一つでも欠けていれば、地球上の生命の終焉をも意味するのです。
物質の最小単位である原子から、何十億もの恒星を有する諸星雲、私たちとは切り離すことの出来ない月と太陽系に至るまで、あらゆるもの、そしてそれらの細部隅々にまで、すべて一片の不備もなく、精密な時計のように完全なる調和を保っています。人は、何十億年にも渡って続いてきたシステムが機能し続けることに確固とした自信を持ち、10年後の未来でさえ、それが実際に起こることを当たり前のように前提して計画を立てます。誰一人として翌朝に大陽が再び昇ることを心配する人はいません。圧倒的多数の人々は「地球が大陽の重力圏から外れ、暗黒の宇宙空間に飛び出す可能性」について考えたり、「何がそのような大惨事の発生から地球を守っているのか?」といった質問をしたりはしないものです。
同様に、私たちは眠りに就くとき、自分の心臓や呼吸器系が脳と同じように眠りにはつかないであろうという根拠の無い自信を持っています。しかし、これら二つの極めて重要な器官が数秒間でも停止してしまえば、命を失うという結果につながりかねないのです。
偏見的な視点から自由になり、「世界は自然の法則によって、当たり前に動いているんだ」という色眼鏡を外せば、あらゆる事象は密接な相互依存の上に成り立っており、微細にまで配慮と計画が施されたシステムによって動かされていることが分かるようになります。そうすると、目に入ってくるものすべてが、驚愕的な秩序を保っていることに気付くでしょう。
そういった秩序と調和をもたらす偉大なる力は、確かに存在しているのです。この偉大な力を持つ者こそが唯一なる神であり、無からすべてを創造した御方なのです。クルアーンの節で神は述べます:
“かれは一層一層に、7天を創られる御方。慈悲あまねく御方の創造には、少しの不調和もないことを見るであろう。それで改めて観察しなさい。あなたは何か裂け目を見るのか。それで今一度、目を上げて見るがいい。あなたの視線は、(何の欠陥も捜し出せず)ただぼんやりしてもとに戻るだけである。”(クルアーン67:3−4)
私たちが空の生き物、地上の生き物、そしてその間に広がるあらゆるものに目を向けると、それぞれが各々の方法をもって創造主の存在を証明していることが分かります。それゆえ、私たちは誰もが目にする自然現象や生き物についてもう一度じっくりと想いを巡らせ、いかにそれらが存在させられているのか、そしてその存在を続けることが出来ているのかを熟考すべきでしょう。宇宙に満たされた神のしるしを書き留めようとするのであれば、何千冊もの百科事典を書き上げても足りないはずです・・・なぜなら、神は存在するのですから。
かれこそに全宇宙の起源が帰され、かれの存在は理性により確認することが出来るのです。
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