私のムスリムの夫
説明: イスラーム改宗者による回想。
- より スマイヤ・ミーハン
- 掲載日時 28 Jan 2013
- 編集日時 28 Jan 2013
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私がムスリムの夫と結婚して12年が過ぎました。その道は非常に長く、曲がりくねったものだったにも関わらず、幸福なものでした。結婚当時、私はカトリック教徒で、イスラームに改宗する気などは全くありませんでした。
その当時から、夫は非常に思いやりがあり、私に対する彼の要望は、時折クルアーンの英語訳を読むことだけでした。私はそれに同意しました。その後間もなく、米国経済が非常に弱まり、生活が苦しくなったことから、クウェイトに引っ越しました。
飛行機から足を踏み出した瞬間、私はイスラームとムスリム、伝統的文化、そして全く新しい考え方をする世界に放り出されました。私はその恐怖で骨の髄から動揺したと言っても過言ではありませんでした。私はただ、回れ右して飛行機に乗り込み、この未知なる異国から直ちに脱出したいと思いました。
しかしムスリムの夫は、あらゆる場面で私の側に居てくれました。彼の母の料理が私にとって辛すぎることを見出したとき、彼は別の選択肢としてマクドナルドやピザハットなどのアメリカ料理があることもちゃんと教えてくれました。
私がホームシックにかかったとき、彼は一晩中私を慰め続けてくれましたし、実家に連れて帰ってくれるとも言ってくれました。全ての幸せなとき、病気のとき、そして悲しみにくれて微笑すら出来なかったときも、ムスリムの夫は私の手を握り続けてくれました。
私の夫はイスラームについてのあれこれや、断食や礼拝について教えてくれる先生にもなりました。
彼は苦楽を共にする私の親友であり、私の子供たちの父親でもあります。彼は汚れたオムツの交換も、たまに起こす癇癪も、交代で引き受けてくれます。子供たちが彼の新品のシャツに嘔吐しても、私が疲れたときに食器洗いを丸投げしても、彼をひるませるものなど何もありません。
欧米メディアでムスリムの夫たちの評判が悪いのは実に残念なことです。ムスリムの夫たちは、妻に対して辛辣で、「イスラーム的な身なり」を強要しているように描写されます。
現実には、ムスリム夫妻は共に、クルアーンと預言者ムハンマドのスンナによって定められているイスラーム的服装規定に従っているだけなのです。それは、強制や確執から来るものなどではないのです。
神はクルアーンの中でこう述べています。
“男の信者たちに言ってやるがいい。「(自分の係累以外の婦人に対しては)かれらの視線を低くし、貞潔を守れ。」それはかれらのために一段と清廉である。アッラーはかれらの行うことを熟知なされる。信者の女たちに言ってやるがいい。かの女らの視線を低くし、貞淑を守れ。外に表われるものの外は、かの女らの美(や飾り)を目立たせてはならない。”(クルアーン24:30−31)
私はTシャツとジーンズの出で立ちでクウェイトを訪れました。私は自らの意思で自分の衣服を選んだのであり、ムスリムの夫も、彼のムスリム家族も、私には何も言いませんでした。
しかし、私の夫はクルアーンを読むことを継続するよう私に求めました。彼の丁寧な、そして時にはしつこい要求は、効果を上げました。私はようやくクルアーンを読み始め、私のイスラームへの知識の欲求は高まっていったのです。
私は常々探し求めていた真実をクルアーンの中に見つけるまで、探求しました。私はムスリムになる決断をし、一人で最初のヒジャーブを買いに行きました。
私の夫は教師となり、イスラームに関すること、断食や礼拝に関することを教えてくれました。私が間違ったり、しり込みしたりしても、彼は叱りつけたりはせず、すべてをいかに分かりやすく教えようかと更に努力してくれました。
彼の忍耐力は素晴らしいものでしたが、私のそれは続かなくなって行きました。私はイスラームについて多くのことを学びたいと思っていましたが、それは一夜にして起きることではなかったのです。
イスラームは私という存在に平穏と、結婚生活にのどかさをもたらしてくれました。私はムスリムになってからは、ストレスや将来への不安を抱くことが少なくなりました。
私は強い忍耐力を身につけ、日常生活の小さなイライラに以前のように悩まされることもなくなってきました。クルアーン、そして預言者ムハンマドのスンナを通して、私は現世がどういうものなのか学び、また良き来世へと続く扉を開くための善行に励むようになりました。
スマイヤ・ミーハンは約11年前にイスラームに改宗しました。彼女はウェインズバーグ大学の卒業生で、刑事司法の学士を取得しています。現在、彼女は子供のためのイスラームの本の執筆に取り掛かっています。彼女は夫と3人の子供と共にクウェイトに在住しています。
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