イスラームはテロ についてどう言うのか
説明: イスラームが全世界に対する慈悲であることを示す、その様々な原則の概観と、無差別な暴力とテロがイスラームによって黙認されているのではないということ。
- より islam-guide.com
- 掲載日時 12 Oct 2015
- 編集日時 08 May 2017
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慈悲の宗教であるイスラームは、テロを認めません。クルアーンにおいて、神はこう述べています。
“アッラーは、宗教上のことであなたがたに戦いを仕掛けたり、またあなたがたを家から追放しなかった者たちに親切を尽し、公正に待遇することを禁じられない。本当にアッラーは公正な者を御好みになられる。”(クルアーン60:8)
預言者ムハンマド(神の慈悲と祝福あれ)は、兵士による女子供の殺害を禁じ1、彼らへこのように助言していました。「裏切るのでない。過剰であってはならない。そして新生児を殺めてはならない。」2また、彼はこのようにも述べています。「ムスリムと条約を結んでいる人物を殺めた者は誰であれ、楽園の芳香を嗅ぐことはない。その芳香は40年間に距離に等しい場所からも嗅ぐことができるにも関わらずである。」3
また、預言者ムハンマドは火を使った罰も禁じています4。
彼はあるとき、殺人を大罪の二番目として取り上げており5、また審判の日に「人々の内で最初に裁かれることになるのは、血を流した者6である」7と警告しています。
さらに、ムスリムは動物たちに優しく接するよう推奨されており、それらに危害を加えることが禁じられています。あるとき、預言者ムハンマドはこう述べました。「猫を死ぬまで幽閉した女性が罰を受けた。それにより、彼女は地獄が宿命付けられたのだ。彼女はそれを幽閉した際、餌も水も与えず、放して地面の虫を食べさせることすらしなかったのだ。」8
また彼は、犬に水を与えたために罪を赦された男性についても述べています。預言者(神の慈悲と祝福あれ)はこのように尋ねられています。「神の使徒よ、我々は動物への親切な行為によって報奨されますか?」彼はこう答えています。「あらゆる動物あるいは人間への親切な行為は、報奨となるのだ。」9
また、食べることを目的として動物の生命を奪うとき、ムスリムはそれらにとって最小限の恐怖と苦痛で済むように命じられています。預言者ムハンマドはこう述べています。「動物を屠殺する際は、最善の方法によって行うのだ。刃物を研ぎ、動物の苦痛を最小限に留めるべきである。」10
上記のものやその他の典拠から、無防備な一般市民に恐怖を与えること、建物や土地の大規模な破壊、無実の男女・子供を爆撃し死傷者を出すことなどは、すべてイスラームがムスリムに対して禁じた忌むべき行為です。ムスリムは平和・慈悲・赦しの宗教に従い、その圧倒的多数は一部のムスリムが行うような暴力行為とは無関係です。あるムスリム個人がテロ行為を行うのであれば、その人物はイスラーム法に背く罪を犯したことになります。
脚注:
1 サヒーフ・ムスリム1744番、サヒーフ・ブハーリー3015番における伝承。
2 サヒーフ・ムスリム1731番、ティルミズィー1408番における伝承。
3 サヒーフ・ブハーリー3166番、イブン・マージャ2686番における伝承。
4 アブー・ダーウード2675番における伝承。
5 サヒーフ・ブハーリー6871番、サヒーフ・ムスリム88番における伝承。
6 他者を殺害したり、負傷させたりすることを意味します。
7 サヒーフ・ムスリム1678番、サヒーフ・ブハーリー6533番における伝承。
8 サヒーフ・ムスリム2422番、サヒーフ・ブハーリー2365番における伝承。
9 サヒーフ・ムスリム2244番、サヒーフ・ブハーリー2466番における伝承。
10 サヒーフ・ムスリム1955番、ティルミズィー1409番における伝承。
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